まっきーの備忘録

ゲーム・アニメ・マンガ等の感想の記録です。

Code:Realize ~創世の姫君~

Code:Realize ~彩虹の花束~for Nintendo Switchをプレイしました。
通称コドリアですね。

ネオロマンス以外の乙女ゲーは久しぶりです。Switchのゲームをあまり持っていなかった時、せっかくハード買ったので何かやらないと、、、と思って入手したものの、年単位で積んでおりました。

本編「創世の姫君」とFD1作目「祝福の花束」が収録されており、まずは「創世の姫君」からです。攻略サイトで見たおすすめ順(※)通りにクリアしまして、感想をさらっと書き残してみようと思います。

※ インピー → ヴァン → フラン → サン → ルパン

以下、ネタばれ気にせず書きますので、お嫌な方はここまでで。

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【はじめに】

共通ルートは結構長く感じましたが、寄せ集めのような面々がいつしか『信頼しあう仲間同士』になって、作戦や闘いに皆で挑んでいく展開が熱くて良かったですね。主人公のカルディアは、(正体が正体だけに)感情の動きが序盤は薄めですが、アイコンの表情がどれも可愛く、色々な場面で淡々と突っ込む様子が良い感じ。

そして、最初のエンディングがノーマルエンドで終わってしまい、途中のセーブが全く無かったので(え、、、初めからやり直し!?)とげんなりしましたが、「創世の軌跡」で好きな章を指定して始められ、好感度を最大にして必ずトゥルーエンドを迎えられるという親切設計で、助かりました。

以下、周回するにあたっての覚え書きです。

序章 選択肢は特になし
1章 インピー、フラン、サン登場。フランの選択肢
2章 ヴァン登場。カジノでインピー/フラン選択
3章 授業相手を選択(2回)
4章 誘拐計画への意見、手伝い、行動相手を選択
5章 オークション参加への意見を選択
6章 フランの意見への選択
7章 修理/戦闘を選択
8章 サンの意見への選択

ルパンルートが解放されると、各章でルパンの選択肢が増えます。

【インピー】

気軽に口説いてくるおちゃらけキャラって、あまりタイプではないのですが、ぽろっと弱気や正直な本音を見せたと思いきや、まっすぐ真剣な台詞を聞かせてくれるところは良かったですね。カルディアの彼への反応、素っ気ないスルーから、意識し始めて照れが入っているものの、徐々に一途なものに変わっていくのが可愛いくて、恋愛感情の自然な盛り上がりを感じられて良かった。インピーもめげることなく前向きに接してくれて、明るくて良い。カルディアに対してというだけでなく、すべてに置いて前向きなのが良いです。

正体を知った後の2周目では、やたらと身体能力の高さをアピールしていることに気付きましたが、1周目は結構時間をかけてスローペースで進めていたためか、印象に残っていなかったので、正体を知った時はびっくりしました。

最初に迎えたエンディング、自分がノーマルの方に進んでいることに気付いていませんでしたが、インピーのモノローグや希望を残したラスト、こっちはこっちでなかなか良かったです。トゥルーエンドを進んでいるとばかり思っていて、彼が見つからないまま終わってしまい、え??と茫然としましたけど。

このルートではネモがラスボス的存在ですが、台詞の言い方が長くて最後まで聞いていられなかった。。。基本的に初めての台詞はモブ含めてちゃんと聞くのですが、この人だけは飛ばしてしまいました。

インピー・バービケーンという人物や大砲クラブというのは、ジュール・ヴェルヌの小説に出てくるそうです。子供の頃読んだかもしれないけど、記憶に無いなぁ。

【ヴァン】

ヴァンのルートはとにかく彼が復讐一直線で、最後まで甘い展開がありません。ヴァンの気持ちがあまり見えないまま、カルディアが1人で想いを募らせていく感じですが、周囲が優しく応援してくれるのが良いね。そしてどこまでもカルディアを拒絶して離れるばかりのヴァン。ようやくカルディアへの想いを口にしたと思ったら、直後に気絶させて置いていくという。ひどい男だ。いや、ところどころで、実は優しいという面が出ていたのですけどね。

それにしても彼の過去は壮絶でした。自分がやってしまった非道な行いもさることながら、その行いをもってでも守りたかった家族も喪い、信じていた人に裏切られ、そして自分までもが改造されていたという展開。可哀想すぎる。ラスボスはアレスターでしたが、彼の動機は正直よくわからない。気持ちの悪い執着、文字通り変態ですねとしか思えませんね。。。何も見届けないまま死んでしまうし。

ヴァンのルートでも最初はトゥルーエンドに入れず、創世の軌跡からやり直しましたが、選択肢もなく流れが変わるだけとは思わなかった。同じ流れで悲しい最期を見た直後だったので、なんだなんだ?死なないってどういうこと??となってしまい、若干混乱しました。そしてここまで甘さが全く無かったのを補うかのような、エンディング以降のデレっぷりが極端すぎてちょっと笑えます。根本的に優しくて、大事な人を守りたい人なんだな。

おまけシナリオ、ヒロインが絡まない肌色スチル見せられてもイマイチときめかないのですが。。。あれはあれでファンサービスなんでしょうか??

1周目殆どギャグだなと思ったヘルシング砲、それで無事っていくらなんでも無いでしょうよと思いましたが、実はヒドゥン・ストレングスだったということで、なるほどね、と思ったのでした。

ヘルシング教授は有名ですね。ドラキュラと対決する大学教授で、吸血鬼ハンターの代名詞、ということです。

【フラン】

フランは優しい。とにかく優しい。自分が引き起こした惨劇を深く悔やんでおり、カルディアへの気持ちも贖罪だと言い続けて、なかなか想いを口にしてくれないので、ちょっとジリジリしました。ただ想いが通じてからは甘い。科学者の立場を利用(?)して、大丈夫なタイミングを計ったり、ED後は毒を無効化する薬を開発したりして、積極的にスキンシップとってくれます。ジクテリウムの口移しは、やりそうだけど自分が危ないよね!?と思っていたところ、液体なら大丈夫って、なかなかこじつけたなと思いました。

本人のルート以外では、毒無効化の薬を作ってあげないのか!?と思いましたが、フルコンプして、そうか、ジクテリウムが入手できないから無理なのか、と気づきました。フランは探し続けているし、他の人もまだ希望はあるね!

ラスボスはヴィクトリア女王でした。インピールートでは味方だったので、かなり終盤まで実は裏の意図があるのかと思っていましたが、まさかの本気。自分が死んでもいいからロンドンを壊滅させて英国の未来を守るって、いやいや、無理でしょうよ。ちょっと、この動機は意味不明。少なくとも、ちゃんと見届けないと。父王との確執からの流れで、女王を続けること自体嫌になっていたのかと考えると、可哀想ではありますが。最後、忠実でありながら女王を正しい道に戻そうとするレオンハルトが格好良かったですね。そうなるだろうと思いましたけどね。

カルディアはどのルートでも割と戦うヒロインでお荷物にならないのが良いですが、特にフランは武闘派ではないので、時に彼を庇い、助け、精神的にも抱きしめて癒す場面があったりするのが良いなぁという感じでした。フランもね、繰り返す「僕を信じて」というところが良かったですよ。

あと、フランは色々な場面で、えええええぇ!?と狼狽していたのが可愛かった。一番ウケたのは、共通ルートでお金が無い話をする時に、小声で「僕が一番使ってました」と言うところですね。

フランケンシュタインは、有名な人造人間の創造者ですね。

【サン】

共通ルートでの、最初に目を開くのがあんな怖い顔と行動とは一体何者!?イデア使徒とは??という疑問が、ここで明らかになります。

ホムンクルスやら吸血鬼やら、人外の存在がわんさか出てくる本作ですが、ついに不老不死まで出てきた。フィーニスをあっさり殺したところを見ていたので、カルディアを監禁した挙句に殺そうとしても、あまり驚きませんでした。そうだよね、みたいな。

正しい歴史を守ることを使命としたイデアという組織の命を受けて、サンはカルディアを殺さなければならないが、彼女を愛してしまったので葛藤する、という展開。葛藤した挙句、カルディアを守るために、自分の不死が失われても使徒全員を殺そうという反逆を企てます。カルディアはカルディアで、サンを生かしたくてイデアの総帥であるオムニブスと交渉し、サンの不老不死復活のため、ギネヴィアを倒すこと、世界を破滅させないために自分は死ぬけどホロロギウムを壊すこと、という2つの条件を勝ち取る。

いやいや、お互い自分が死んでもいいって、相手の気持ちも考えましょうよ。何をどうしても2人揃って助かる道が無い、詰んだ~~~という感じでしたが、なんとかサンがギネヴィアを倒し、サンの必死の懇願とギネヴィアのフォローを受けて、オムニブスが心を変えてハッピーエンド。ちょっと都合良過ぎじゃない?と思いましたが。

最後、ホロロギウムが無くてもカルディアが生きられる方法を探しに、情報収集の旅に出ます。怪我しても再生するので、少しならキスしてもOKって、サンならではですが根本解決してないよね。しかしイデアはいつまで待ってくれるのだろう、というのも気になるところです。

サン・ジェルマン伯爵という存在は知らなかった。実在の人ではあるが、不老不死の噂があったということです。

このルートでは、ルパンが軽いジェラシーを見せていて、今まで無かったのでちょっと驚きました。インピーは誰のルートでも「俺じゃないのが残念!」って言ってますけどね。これはサンのルート特有?ルパンルート解放直前の4人目だから、ということは無いですよね?後者だったら、全員見直したくなってしまうので面倒なのですが。

【ルパン】

メインヒーローの筈ですが、共通ルートを見る限り、集めてきた情報が意図的に掴まされたものだったり、ショルメにやりこめられたりして、いまひとつ「格好良い!」「頼りになる!」という感じが薄い気がしてました。誰のルートでも優しいですけどね。

ルパンルートでは、コード・リアライズの計画の全容が明らかになり、アイザックも本格的に登場します。伏せられていたキャラクターの関係性なども明かされ、全員の因縁も全てまとめて解決、カルディアの毒も完全消滅する大団円ルートという感じ。フィーニスにも救いがあればと思いましたが、仕方ないのかな。ショルメとアレスターの因縁はびっくりしたよ。そのためにヴァンルートでのアレスターの最期が薄かったのか??あと、ノーチラス、インピーが操作しなかったのであれば街中に墜落しなかったのか心配です。

。。。読み応えはありましたが、いまいちルパンとの恋愛が弱いというか、萌えないというか。。。

なんだろうなぁ。キャラクターに強いアクが無いからでしょうか。もしくは、他のキャラに比べると、過去や背景が少々薄めに感じるからでしょうか。ピンチの時にいつも助けてくれるヒーローではあるのですが、いちいち台詞が芝居がかっているのに興ざめしてしまうのかな。お互いの想いを確かめ合う場面は、持って回った言い方がかえって良かったのですけどね。その他、色々と良いことも言うのだけどな~ちょっと残念。

このルートではヴァンが良い味を出しています。カルディアがいなくなった時、冷静に見せているようで新聞を逆さに読んでいたとか、焦るルパンに対して冷静な言葉でハッパかけてくれるとか。

ノーマルエンドでは2人が行方不明となり、イデア使徒の役目を解かれたサンが、屋敷で皆の思い出を懐かしむのですが、これはこれで良かったかも。彼が思い出す皆のやりとりも、最後の写真も。あの飛行船レースの写真、みんな良い顔してるよね。ヴァンまで笑顔。

トゥルーエンドは2人の結婚式ですが、本人たちよりも周りが面白い。インピーとヴァンを必死で抑えようとする常識人のフラン、苦労するよねぇ。

【まとめ】

総評としては面白かったです。ルパンルートが弱いと書きましたが、それは他のキャラのルートが濃かったからであって、決して悪かった訳ではない。キャラとしてはヴァンが1番、次点がフランという感じかな。

ヴァンは過去があまりにも辛かったので、これから幸せになって欲しいという気持ちが強いのと、本編中カルディアに触れることが全くできなかったのが不憫なので、FDでは1番に攻略しようと思いました。