まっきーの備忘録

ゲーム・アニメ・マンガ等の感想の記録です。

三毛猫ホームズの推理

赤川次郎著「三毛猫ホームズの推理」を読みました。

何故読んだのか?

ここのところ、娘が学校の友達と交換しながら色々と本を読んでいるようで、最近のラノベっぽいものが多い娘に対して、夫が「今なら赤川次郎なんか読んでも楽しめるんじゃない?」と言ったことから、ふと思い出したのでした。

夫が「『三毛猫ホームズの推理』のトリックだけはよく覚えている」と言うのですが、自分は全く思い出せない。中高生の頃、赤川次郎の小説が好きで、その中でも「三毛猫ホームズの推理」なんて、何十回読み返したかわからないくらいなのに、です。あらすじも何も思い出せない。

という訳で気になってしまい、図書館で借りて読んだのでした。

そうしたらこれが冒頭の数ページを読んだところで、どのような人物が犯人だったか、どのような人物関係が描かれていたか、というのはさーっとイメージが浮かんで思い出したのですよ。この時点では、ストーリー自体がどんなものだったかと、トリックについては思い出せていませんでした。

が、5分の1くらいまで読み進めたら、その辺もだいぶ思い出してきましたね。ズバリ読むまで思い出せなかったのは、片山刑事と雪子さんの関係と、雪子さんの結末くらい。

意外と覚えているものですな。これが、若い時に繰り返し読んだものと、30~40代で1回読んだものとの、記憶の蓄積のされ方の違いかな。

十二国記を読み返した時の状況はこちら

で、肝心の小説ですが、話を思い出してしまっても、それなりに楽しく読めました。雪子さんの行動はちょっと、色々と行き過ぎな感じはしましたけどね。

で、中2の娘にどうかというと、少し考えてしまいますねぇ。売春がテーマとして出てくるところとか、行為の描写は無いもののベッドシーンがあるところとか。ま、自分が中2くらいの時には、わかって読んでいた気もしますけどね。

図書館で予約した時、通勤中に読むため軽い文庫本にしたつもりが、愛蔵版を指定していて分厚い単行本だったので焦りました。少々重かったけど、赤川さんのインタビューが読めてなかなか楽しかった。

古い映画が好きだったのね、とか、ライトな作風だけど中高生の時はしっかり文学少年だったんだなぁ、とか、色々と興味深かったです。