まっきーの備忘録

ゲーム・アニメ・マンガ等の感想の記録です。

遙か7大和ルート感想【ネタバレ】

2人目は大和です。

クリアしたのは7/4(土)。

以下、ネタバレには配慮しませんので、お嫌な方はここまでで。

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発売前から気になっていたキャラクターの1人。周囲とあまり馴染もうとしない醒めた少年が主人公にだけは心を開く、といった雰囲気を想像していましたが、素直になれないのは確かだけど根っこには熱いものもあり、自分の居場所が欲しくて出来た仲間を大事にしたい可愛い奴だった。他のルートではツッコミ役として活躍(?)しつつ、さりげなく七緒を気遣ってくれるところも、また良いですね。

幼い頃からの辛い経験によって心に闇を抱えていた大和が、たまたま出会った剣の道に心惹かれ、徐々に仲間に心を開いていくも、立ち寄った現代での辛い出来事をきっかけに瘴気にとらわれてしまう訳ですが、この辺り、ちょっといくらなんでも、、、という感じでした。あのお父さんの仕打ちは無いでしょうよ。ひどすぎる。過去に何があったにしても、まったくもって理解できん。そして、いくら家族に対する思いが無いように見えても、そりゃ傷つく。

その後いろいろあって、ターラの策略で妖刀を手にした結果、自分のせいで仲間が弱っていったことを知り、呪いにより刀を手放すこともできないので、皆から離れてしまいます。八葉の皆が探すのですが、皆優しいんだよね。そうだよ、こんなにも仲間は温かいのだから、諦めちゃ駄目だよ~~~と、七緒と一緒に首根っこ掴んで揺すぶってやりたかったですね。

仲間や七緒が気になって仕方ない大和は、密かに七緒を見守っていて、1人でいる時に危ない状況になったら守ってくれるのですが、バレバレ。こっそり探しに行こうとする七緒に、五月がかける言葉も優しいよね。「かくれんぼ小学生の時より下手になってる」。幼馴染ならではです。

その後、大和は鍛錬を重ねて、この試練を乗り越え、七緒の危機に直面したことで呪いをも解く。熱い展開です。その後、皆が優しく迎えてくれるのが良い。宴会になるのも良い。なんか、この人たちって、何かというと飲んでいるイメージ(笑)。で、この辺りから少しずつ大和が七緒への気持ちを言葉に出すのですが、思うように七緒に反応してもらえなくて、ちょっとむっとしているところが可愛いですね。

「……なんっも伝わってねぇし……」ってね。まったくだ。

自分の過去や暗い部分を吹っ切った大和が、最後の戦いで敗れたターラのことを救おうと、彼なりの言葉で語り掛けるところも好きです。成長したねぇ。その後、大和との勝負に負けてヤケっぱちな態度になったターラが、突然現れたカピタンと繰り広げる会話が、どんどんおかしな方向に進んでいきます。次第に言葉少なになる八葉たち、言葉もなくなる七緒。

「……そろそろツッコんでいい?」

大和、よく言った!!

そしてターラはカピタンと良い雰囲気のまま消えます。なんというか、一番平和だけど、一番とんでもないラスボスの結末だったかもしれない。何これ?ギャグ!?という感じですが、大和は現代人でこの世界の歴史には関わりがなく、物語のメインも大和自身の心の問題だったので、敵のスケールも流れに合ったものになったのかな。ま、1つくらいは、こんな終わり方があってもよいかもしれない。

その後、いつの間にか関ヶ原は終わっていて三成は行方不明ですが、八葉は皆欠けることなく集まって談笑できる状況で、織田家は中立を貫き岐阜城も無事。穏やかな終わり方でした。五月が帰る前夜、七緒はどうするつもりかを大和が聞くのですが、「残ってくれ」と言うのではなく、あくまで自分の意思で決めてと言いつつ、七緒がどれだけ大事な存在かを語るというのがとても良い。そして七緒が大和を選んだ後の反応も、なんとも可愛いし、良い顔だ。

エピローグも良いですね。『佐々木小次郎』として剣の道に邁進するも、帰る場所は七緒の居るところと言う大和が良かったし、最後のスチルの2人も良かった。髪が伸びて結んだ姿の方が侍っぽいかな?ますます格好良くなりそうだなと思ったのでした。